生命保険とは~簡単に3つの基本形で解説します
「Lの悲劇」を説明する前に、
まずは生命保険とはなにか、わかりやすくお話しします。
なるべく簡単に理解いただくために、
生命保険の3つの基本形で説明します。
生命保険には、大きく分けて、
「定期保険」「養老保険」「終身保険」の3タイプがあります。
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定期保険とは
まず、定期保険というのは、保障を受けられる期間が5年とか10年
というように、期間が定まっているから、定期保険と呼ばれています。
定期保険は、一般的に「掛け捨て」とも呼ばれており、
基本的に支払ったお金は、戻ってきません。
その代わり、支払う保険金額は、安く設定されています。
期間が決められているので、その期間が終了すると、
保険は一度解約という扱いになり、継続する場合は、
再度加入しなおす形になります。
この「再度加入する」というのが巧妙な罠で、
この時に保険金額が大幅にアップしてしまうのです。
上の図で説明しますと、
30歳で30年間の定期保険に加入したとします。
死亡保障金額は5,000万円ですので、
60歳までの間に亡くなったら、
5,000万円が奥様などの被保険者に支払われます。
60歳までの払い込み保険料は毎月数千円と
比較的安価であるため、支払った総額も少なめです。
しかし、掛け捨てであるため、
満期まで亡くならない限り、支払ったお金は
戻ってくることはありません。
当然、60歳以降に亡くなっても
死亡保障額は支払われません。
さらに、これでは不安ということで、
60歳からもう一度保障額5,000万円で
同じ保険に再度加入すると、毎月の保険料が
大幅にアップしてしまうという仕組みです。
養老保険とは
次に、「養老保険」というのは、保険期間内に死亡しても、
満期まで生存していたとしても、同額の保険金がもらえる保険です。
保険金額は、満期まで支払った金額と同額です。
養老保険は、満期まで存命であれば、
支払ったお金は全て返ってきますので、先ほどの
「定期保険」よりも、月々の支払は高額になります。
月々支払える金額から逆算して、
無理のない死亡保障額に設定する必要があります。
終身保険とは
最後に、「終身保険」です。
これは、支払い期限は決まっていますが、保障は一生受けられる保険です。
終身保険にも種類がありますが、
このサイトでは、割安なコストで加入できる
「低解約返戻金型終身」について説明します。
支払い期限前に解約もできますが、その場合
支払った金額よりも少ない額しか戻ってきません。
解約時に戻ってくるお金のことを、
解約返戻金(かいやくへんれいきん)と言います。
しかし、満期を迎えても、そのまま預けておくだけで、
どんどんお金は増えていきます。
これは、保険会社が、預けたお金を運用してくれているためです。
また、積立利率は、最低保証1.5%などのように、
例え運用に失敗したとしても、積立利率の下限が設定されているため、
満期まで払い続けていれば、損をすることはありません。
もちろん、運用が成功して、最低保証利率を上回った時は、
その分お金は増えていきます。
「利率の下限はあるのに上限はない」という嬉しい設計になっています。
ざっと、生命保険の3つのタイプをお話してきましたが、
ここで、先ほどの「Lの悲劇」についてお話したいと思います。
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