お金が貯まる人と貯まらない人の違いとは、一体何でしょうか?
結論からお話しますと「お金をコントロールする力」が決定的に違います。
それは「感情に流されない力」と言い換えることもできます。
感情に流されると、お金が貯まらないばかりか…
お金が貯まらない人というのは、目の前に欲しいものがあれば、感情に流されるままにお金を使う傾向にあります。
自分の感情や欲望を抑えられないために、お金がどんどん出て行きます。
感情に流されて上手くいかないのは、何もお金に限った話ではありません。
感情をコントロールできない人は、自分の欲望のままに振舞いますので、人間関係もうまくいきません。
人間関係はほとんど全てのことに関わっていると言えるので、仕事も家庭も友達付き合いも、人生の大半がうまくいかなくなると言っても過言ではありません。
そのような意味で、感情に流されない力を養うことは、お金を貯める以上に、人生を幸せに送る上で重要な要素となります。
お金が貯まらない「原因」を理解していれば「認識」しやすくなる
では、感情に流されないようにするにはどうすれば良いのでしょうか?
まず大切なのは「原因」を理解し、自分の状態を「認識」することから問題解決は始まります。
今回の問題は「お金が貯まらないこと」ですね。
その原因は「感情に流されてお金の使い方をコントロールできない」ことにあると述べました。
「原因」が理解できれば、「認識」することは比較的容易になります。
今までは、なぜお金が貯まらないのか、その「原因」が理解できていなかったので、「認識」することも、その悪習を止めることも難しかったと思います。
感情に流されている時というのは我を忘れていますので、本人は「今、自分が感情的になっている事実」に気がついていないことが大半です。
自分が感情に流されている時に、「自分が感情に流されている状態」にあることを「認識」できていなければ、修正のしようがありません。
しかし、今のあなたは、なぜお金が貯まらないのか「原因」を理解しているので、今後は以前よりも「感情に流されている瞬間」を「認識」しやすくなっているはずです。
自分が感情に流されている状態を認識できれば、その状態を意識的に止めることも可能になります。
お金が貯まる人は、支出部分にフォーカスを当てている
お金の使い方をコントロールするためには、具体的な「ルール」を明確に持つことが大切です。
そして、ルールを持つ時に大前提として注意すべき点が一つあります。
それは、お金の「支出部分にフォーカスを当てる」ということです。
たとえばですが、世の中の人全員が同じ給料で働いていたとします。
入ってくるお金は皆同じはずなのですが、残るお金の量には自然と差が開いていきます。
条件が同じでも、お金が貯まる人は貯まりますし、貯まらない人は貯まりません。
つまり、お金を貯めるには、収入の多い少ないはあまり関係がないということです。
もちろん、収入が多いに越したことはありませんが、お金が貯まらない人というのは、収入が増えるにしたがって、支出も増えていきます。
収入が多くなると贅沢な暮らしをしてしまい、もし再び収入が減ってしまっても、感情や欲望を抑えられないわけですから、元の質素な暮らしに戻すことができません。
たとえ収入が高くても、感情を抑えることができずに、収入の増加率以上に支出が膨らんで行けば、生活は苦しいままです。
お金を貯めるのに重要なのは、収入の多さではなく「いかに支出を抑えられるか」にかかっています。
「支出部分にフォーカスを当てる」という大前提を守った上で、以下、感情に流されずにお金の使い方をコントロールする方法を5つ紹介していきます。
1. 家計簿をつける
支出をコントロールするには、支出を把握する必要があります。
そのために有効なツールが「家計簿」です。
「なぁんだ、そんなことか…」と思う人もいるかもしれませんが、家計簿は支出をコントロールする上で非常に大切です。
家計簿をつける目的は、支出と収入から自分が自由に使えるお金をざっくりと把握することにあります。
ですので、会社の帳簿のように、厳密かつ完璧につける必要はまったくありません。
家計簿は完璧につけようとすると続きませんので、ざっくりとで結構です。
ただ、家計簿をつけるのは面倒に感じる人も多いと思います。
いかに簡単に家計簿をつけるかが、続けられるかどうかの鍵となります。
私の場合は、100円ショップで3冊100円で売られているような、普通のB5ノートを使って家計簿を書いています。
1ページが1ヶ月分で、ページの真ん中に縦線を引き、左に支出、右に収入の金額を日付とともに書いています。
買い物のレシートなどは、毎回忘れずにもらうようにして、まとめて封筒などに放り込んでおきます。
月末になったら、レシートを集計します。
レシートに関する項目は、ざっくりと食費と生活費の二つに分けているだけです。
細かく項目を分けると面倒で続かないので、医療費・交通費・交際費など、食費以外はすべて生活費として一括りにしています。
その他、カードと銀行の明細を見て、その項目・金額・日付をそのまま転記します。
基本的に、何にどれぐらい支出しているのかが把握できれば良いだけですので、項目をまとめられるものはどんどんまとめて、よりシンプルにした方が続けやすいでしょう。
電気代・ガス代・通信費など、毎月必ず支払うお金で、ある程度まとまった金額のものは、すべてカード払いにしています。
カード払いにする理由は二つあります。
カードのポイントを貯めて現金でキャッシュバックしてもらうためと、払い忘れがなくなるためです。
ただ、通常の買い物分はカード払いにはしません。
お金が出ていく感覚をつかみづらくなり、「気付いたら多く買い物しすぎていた」という状態を避けるためです。
家計簿左半分の支出と、右半分の収入をそれぞれ集計して、差額を求めて収支がプラスかマイナスかを算出して終わりです。
プラスであれば問題ありませんし、マイナスであれば削れる支出を特定して削っていきます。
1ヶ月1ページですので、慣れればそれほど時間はかかりません。
私の場合、家計簿は面倒と言うよりも、「支出を把握すること」で得られるメリットの方がかなり大きいと感じているので苦にならないのかもしれません。
家計簿を付けていない人は、自分なりの簡単なつけ方を工夫して、ぜひ継続してつけてみてください。
個人的には、支出を把握するために一番重要なことだと考えています。
2. お金が貯まる人は、安いからという理由だけでは決して買わない
「安い」という言葉は、それだけで人の感情を非常に揺さぶります。
行動心理学によれば「損をしたくない」感情が人間の行動の大きな動機になります。
つまり「安いから今買わないと損をする」という感情に流され、特に必要でもないのに購入してしまう、ということが起こります。
たとえ「安いから」という理由で買ったとしても、家に同じようなものがあるのを忘れていたり、必要ないからそのまま使わなかったり、安いからすぐ壊れて使えなくなってしまったり…、など結局無駄になってしまうことも多いのではないでしょうか。
感情に流されて良い結果が出ることはあまりありません。
「いつもより安い」という理由で感情に流されやすい人は、あらかじめ買うものを決めてから、買い物に出かけると良いかもしれません。
感情に流されて安さに目がくらんだ時は、「同じようなものをすでに持っていないか?」「それは本当に今必要なものなのか?」「安いだけで購入して無駄になってしまわないか?」など、いったん冷静になって考えてみましょう。
3. 一年の初めに突然の支出を予想しておく
「夏の暑いさなかに突然エアコンが壊れたので買い替えた」など、予想できない支出であれば仕方ありませんが、大抵の支出はある程度前もって予想できるものです。
毎月決まって支払うものなどは忘れにくいので問題ないのですが、注意すべきなのは、何ヶ月かに一度や、何年かに一度支払うような支出です。
私の場合であれば、固定資産税が一年に4回、間隔は3ヶ月とか5ヶ月とかランダムに支払い期限が来ますので、だいたいどの時期までに支払うのかを忘れないよう、前もって把握しておきます。
他にも5年に一度支払いがある火災保険なども忘れやすいので注意しています。
私の場合は一年の始めに、その年に予想できる全ての支出を書き出して把握しておきます。
あとは、月末に家計簿をつけるついでに、3ヶ月先までの支出をもう一度チェックします。
大きめの支出が近々予定されている場合には、支出を抑えるなどして調整し、出費に備えておきます。
突然の支出は、お金が貯まらない一番の原因にもなり得ます。
お金を貯めるには、この突然の支出をいかに把握し、コントロールできるかが重要になります。
4. お金が貯まる人は、将来のためにお金を使う
支払うお金には3種類あります。
1つは、感情に流されて使ってしまう「無駄なお金」
2つめは「生活に必要なお金」
3つめは「将来のために使うお金」です。
お金を支払う前に「このお金は3種類のうちどれに当てはまるか?」を自問自答してみてください。
「無駄なお金」というのは、具体的にはパチンコや競馬などのギャンブル、憂さ晴らしのための暴飲暴食、キャバクラでの豪遊、必要のない買い物などが挙げられます。
ストレス発散という側面もありますので少しぐらいは良いと思いますが、残るものはほとんど何もありません。
「生活に必要なお金」というのは、食費や家賃・光熱費など、生活する上で必要なお金のことです。
工夫をして節約することは可能ですが、基本的に削ることのできない支出です。
「将来のために使うお金」とは、本代や教材・セミナー代など、自分の学習や成長のために使うお金のことです。
「お金が集まる人の習慣~10の方法」の記事で書いた「【習慣10】お金を幸せな形で使う」などが当てはまります。
「無駄なお金」は極力減らす
ここでのポイントは、まず「無駄なお金」を極力減らすことです。
無駄なお金を使うことは、単純にお金が貯まらなくなる、という意味でマイナスですが、最大のデメリットは他にあります。
最大のデメリットとは、一度ハマるとなかなか抜け出せないという点です。
ギャンブルや買い物、過食などは、すべて「依存」の状態であり、それが過度になれば、精神的な病として扱うレベルにまで進行します。
中毒になってしまうと、自力で治すことはほぼ不可能で、専用の施設でケアするなどの専門的な対処が必要となります。
こうなると、お金を貯めるどころの話ではなくなります。
将来のために「生活に必要なお金」を使うようにする
もう一つのポイントは「生活に必要なお金」を使う場合、なるべく「将来のために使うお金」に絡めた支出にするということです。
たとえば、人間は必ず寝ますので、寝具に使うお金は「生活に必要なお金」と捉えられます。
寝具の善し悪しによって、睡眠の質は大きく変わります。
自分に合った快適な寝具を選ぶことで睡眠の質が良くなれば、健康な肉体や精神を保つために有効な手段となります。
質の良い睡眠がとれれば、勉強や仕事もはかどりますので、自分に合った質の良い寝具を買うことは、「生活に必要なお金」だけでなく「将来のために使うお金」の性質を兼ねていることにもなります。
このように将来を見据えて「生活に必要なお金」を使うことは、より良いお金の使い方につながります。
自分が何かを買う前に「これは将来のためになるだろうか?」という視点を持つと、支出が意味のあるものに変わってきます。
5. 無計画にお金を下ろさない
「お金が貯まる人はお金を頻繁に下ろさない」という傾向があります。
今はコンビニでもお金を下ろせるようになりましたので、いつでもどこでもお金を下ろせます。
それは非常に便利なのですが、便利であるがゆえに頻繁にお金を下ろしていると、いつの間にか残高がほとんどないという状態にもなりかねません。
お金を頻繁に下ろすということは「お金に対する計画性がない」ことを意味しています。
計画性がないということは、お金の使い方がコントロールできていないということに他なりません。
「お金を下ろすのは月に2回まで」というように、明確に回数を決めておき、それを守るようにしましょう。
できれば、月に一回は銀行のATMで通帳記入することをオススメします。
今はネットで明細が見られるので、通帳記入をしていない人も多いかもしれませんが、通帳記入をすることでお金に対する意識が高まり、お金の流れを把握しやすくなります。
何のために引き出したのか、よくわからない出金が頻繁にある場合は要注意です。
まとめ
今回は、お金が貯まる人と貯まらない人の決定的な違いについてお伝えしました。
決定的な違いとは「お金の使い方をコントロールする力」であり、それは「感情をコントロールする力」の違いでもあります。
感情をコントロールできれば、お金が貯まるだけでなく、人間関係や仕事、健康面など、あらゆる面で大きなメリットが得られます。
そして、感情をコントロールするには、原因を理解して認識することが大切だと述べました。
大前提として「支出にフォーカスする」という視点が重要だとも述べました。
具体的な感情コントロール方法には、5つのルールをご紹介しました。
やれば効果のある方法ですので、ぜひ実践してみて欲しいのですが、ちょっと自分にはしっくり来ないという場合には、自分なりの方法を考えて実践してみてください。
ポイントは「支出部分に注意する」と「感情をコントロールする」、この2つを満たすためにはどうすれば良いかと考えれば、色々と方法は思いつくことでしょう。
お金が貯まる人になるだけでなく、さらに人生全体を有意義に過ごすためにも、感情の奴隷ではなく、感情の支配者になれるように工夫していきましょう。
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>>副業で感じていた違和感