夜中のタクシー

前回からの続きです。

職場の飲み会が終わり、いつの間にか他の人達は帰ってしまっていて、気が付いたらある女性と二人で話していました。
かなり酔ってしまって記憶もとぎれとぎれの状態でしたが、その女性から「これから二人で飲まない?」と誘われ、ビックリしたので、その部分は鮮明に覚えています。

その女性は、わたしよりも年下でおそらく30代前半~半ばあたりでしょうか。
わたしは2年ほど前に今の会社に入社したので、その女性の方が年下ではありますが、会社内では先輩です。

仕事もよくできる女性で、普段から身だしなみには気を使っているのが見て取れて、とても可愛らしく魅力的に感じていました。
しかし、印象としては肉食的なタイプで、パワフルな感じもあります。

そんな強気なイメージにちょっと及び腰になってしまい、とっさに「みんなと一緒に飲みたいな」的なことを言ってしまいました。

すると、その女性は帰ってしまった同僚たち何人かに電話して、女性が3名ほど戻ってきました。
みんなお酒が好きなので、飲み足りなかったのでしょう。

そこからの記憶はほとんどありません。
どこかの居酒屋に入り、テーブル席に座ったまでは覚えています。
寝てしまっていたのかもしれません。

あとは、お会計を済ませたところだけ覚えています。
一番先輩の人がとりあえず全員分払ってくれて、あとで返すということになりました。

次に気がついたのは、常磐線の電車の中でした。

池袋で山手線に乗り、日暮里で常磐線に乗り換えたようです。
柏に着いたと思い、慌てて降りたところ、まだ松戸の駅でした。

もう終電がなかったと思うので、それで駅の外に出たのだと思います。
駅の改札を出て、眠気に耐えられずそのまま倒れ込み、寝てしまいました。

しばらくすると、駅員さんに起こされました。
駅を閉めるようで、駅の敷地内から二人の駅員さんに肩をかつがれ、敷地外に出されました。
しばらく歩きましたが、またそのまま地べたで寝てしまいました。

あまりに寒くて目が覚めました。
スマホを見ると、「終電までに帰ってね」と妻からのラインが入っていました。
すでに1:30を過ぎていました。

わたしは「寒い」とラインを返してから、タクシーを探し始めました。
まだこの時もフラフラの状態です。

なんとかタクシーをつかまえて乗り込み、自宅の住所を告げました。
タクシーの中で、また眠ってしまったようです。

「お客さん、着きましたよ。」

運転手さんの声で目を覚ましました。
料金を払おうと財布に手を伸ばすと、2万円ほどあったお札が無くなっていました。。。

次回へ続く

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